March 09, 2009

  ローリー比較・・・登高編

窓拭き

ローリー&ID 比較 ロープ登高編


ブロッカー 登高写真 2

前回、次回は「ローリー&D比較」のまとめに入りますと、お話ししたんですが、登り返し(ロープ登高)の比較がまだでした。このお話が終わってからまとめに入りたいと思います。
登高と言っても長いユマーリングではなくて、ちょっとした登り返しや、2〜3フロアまでですね。これ以上登るのであればアセッションで登って付け替えた方が断然早いです。

前回はこちら・・・ローリー比較(第6回)

ローリー ID

前回、IDとローリーとの決定的な違い(構造・機能)として、ギザギザのカム(キャッチ)について取り上げてみました。詳細は前回記事を読んで下さいね。
確かにロープの通し方を間違えやすい初心者には非常に有効だと思うんですけど・・・。

ただ、このIDにしかないギザギザカムがなかなかのくせ者なんです!使い慣れた人にはこの機能がちょっと邪魔になってくるんです。
登り返しの時に、このギザギザにロープが引っかかって、ロープが上がらなくなる場合があるんです。使ったことのある人なら、このギザギザにロープが引っかかってイライラした経験があるのではないでしょうか!?
特に傾斜面(スロープ)の登高時やセットバックでテンションを抜いたときになるケースが多いと思います。

ちなみにこれを解決するにはコツがあるんです。カムのロープをたるませないようにする事です。
登高の時なら、ロープを上げる時にテンションを完全に抜ききらないようにして、ロープを張り気味にしたまま、ロープの引き上げ角度に注意して引いてあげれば、このギザギザカムに引っかからないで済みます。

一方、ローリーはどうかと言うと、ローリーにはギザギザカムがありませんから、とてもやりやすいですね。ただこちらもテンション抜けきらないようにして、ロープを張り気味に引き上げた方がスムーズに登る事が出来ますね。
それと、ただ1/2で引き上げるよりは、カラビナを1個増やして1/3システムにした方が疲れにくいです。この時に使うカラビナもリボルバー(世界初プーリー付きカラビナ)を使ってあげると、より楽に引き上げる事が出来ます。

余談ですが、僕がこのとき(簡単な登高)に使ってるアセッションは、アンスロンのブロッカーです(下の写真)これがまた良いんです。スリングを通してもカラビナホールが他にもありますし、使い勝手も非常に良いです。

ブロッカー 写真 2

なぜ素直にカラビナでつながなくて、スリング(ロープ)でブロッカーを結ぶかというと、カラビナの場合だと、下降器のレバーや、ジェットマン・ジェットーウーマンの角、その他の突起物にカラビナがはまってしまう可能性があるからです。単純な作業の時には良いんですが、ちょっとやりにくいロープアクセスや緊急の場合なんかは特に違ってきます。

あともう一つ、ローリーはセットバック屋上(テラスやベランダ)へ降りて、次の壁に向かう際も、IDのようなギザギザもありませんし、ブレーキカムを指で押してあげたら簡単にロープを送り出す事が出来るので、とてもスムーズな移動が出来ます。
ローリーには、ビレイデバイス(クライミング時のリード確保)としての機能も本来から持ってますので、このようなロープの送り出しもスムーズに行えるようになっているんです。



marvinjp at 01:19コメント(2)トラックバック(0)道具・装備  
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コメント一覧

2. Posted by マーヴィン岡崎   June 02, 2009 21:28
アッセンダーを二個使うという意味ではありません。
1:3という意味です。
ローリー単体では1:2です
1. Posted by o.z.   June 02, 2009 20:45
1/3って事はアッセンダーを二つ使うということでしょうか?
初歩的質問ですみません。

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プロフィール


マーヴィン岡崎
有限会社マーヴィン 代表取締役
プロフィール
東京下町生まれの下町育ち
20代の頃、チーフまで務めたパティシェの職を捨て、死ぬ覚悟でロッククライミングを本気に取り組む
そのときに窓拭きの仕事と出会いました。
窓拭きの仕事で生計を立てながらクライミングにのめり込む。
その後、自分が目指してたクライミングも、ある程度納得のいくところまではやりきりました。
そんな時のある岸壁を登りきった時に、ふと自分の心に、やりきった(出し切った)感情が沸き、急にモチベーションも下がってきました。
その時に、これ以上クライミングを続けていたら死に近づくだけだと気づき(だんだんとより危険で困難な岸壁に挑むため)、本格的なクライミング活動からは離れ、今度は社会の壁と戦う道へ進む決心をした。
現実社会での柱を持つために家族を作り、仕事に集中した。
その後、自分の考える窓拭きを追求してみたい思いが強くなり独立(1996年)、有限会社マーヴィンを立ち上げ現在に至る。
そもそもクライミングを始めたのは、自然が好きで危険なことが好きだったのですが、自分の可能性や自分の存在価値をクライミングを通して試してみたかったのです。
自己探求や未知なる力(存在)を感じたかった思いがありました。
「生きるとは何か?生き抜くとは何か?自分の生きてる意味とは?」
生とは、死を意識することで感じられることが出来ると思っています。
この死を意識する環境を作り出せたのがアルパインクライミングだったのです。

MARVIN Co.,Ltd

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