March 05, 2009

  ローリー比較

窓拭き

ローリー&ID 比較


ローリー下降インプレ1

今回も、引き続きローリー&ID(ペツル)の比較です。

前回はこちら・・・ローリー様(第5回)

ローリー・ID 比較写真ー2

もう一度前回最後にお見せした写真を見て下さい。
ローリーとIDには見た目も機能でも大きく違うところが1つあります。

ローリー ID

ロープの出入り口にあたるところに注目して下さい!
IDの方は、アセッションにあるようなギザギザの歯が付いてます。
一方、ローリーは、ありません。ツルツルです。
ここは、IDはロープの入口になります。ローリーは出口になります。

別の写真でも見てみましょう。

ローリー・ID 比較写真ー3

左がローリーで、右がIDになります。
ここでもう一度各デバイスのロープの通し方(流れ)をおさらいしましょう。
ローリーは純粋に上から下にロープを通します。IDは、下から上へロープを通します。
IDにあるこのギザギザは、ロープの通し方とも密接な関係があるのです。
では、このギザギザにはどんな意味(役割)があるのかお話ししますね。

ロープの通し方と密接な関係があるとお話ししましたが、IDは下からロープを通すんですね。ここで間違いが起こる可能性があるんです。装着ミスですね。
間違えて(勘違いして)上から下にロープを通してしまう可能性があります。
そうなるとブレーキカムが効かなくなる恐れがあります。
そこでこのギザギザが有効になるんです。例え逆に付けても(ロープの通し方を間違えても)このギザギザがロープを掴んで堕ちない仕組みになってます。
IDをお持ちの方なら間違えて取付してしまった経験はあるのではないのでしょうか。
僕も試しに逆に取り付けてぶら下がってみました。ちゃんとこのギザギザでロックして下降できませんでした。
実際の作業にこのギザギザがどう影響するかはまた後でお話しします。

では、次にローリーを見てみましょう。ローリーにはそのギザギザは見あたりません。
これは先ほどお話ししたように、ローリーは単純に上から下へロープを通します。ですから装着時の感覚や見た目から間違う事まずありません(人間100%はないですから絶対とは言いません)
まずレバーが逆さになりますし、屋上から外へぶら下げたときに直ぐに間違いに気が付きます。これはやれば解ります。
一方のIDは逆に付けても見た目は普通ですから、一瞬では間違いに気が付かないのです。だから間違えない可能性が0とは言えないのです。
事実、IDを目の前で、ロープの通す向きを間違えたり、装着を迷ったりしてるのを見ています。逆にメーカーサイドもこのことを解っていたからこそ、このような機能を付けたのではないのでしょうか。

ちなみに、ローリーを逆さに付けた場合は、ブレーキカムが全く効きませんから滑り落ちていってしまいます。気を付けましょう!!

僕もローリー装着の際は非常に気を付けてますが、ID(グリグリも含めて)経験者がIDと同じ装着方法でロープを逆さに通してしまう勘違いには注意した方が良いかなと思います。慣れは怖いですから。無意識に出る可能性もありますね。だから降りる前の確認が大事ですし、間違いが起きたときの為のライフラインやフォールアレスターやランヤードが大事になってきます・・・。

今日はここまで、次回はこのギザギザが実際の作業に及ぼす影響と「ローリーとIDの比較」のまとめに入りたいと思っています



marvinjp at 16:28コメント(0)トラックバック(0) 
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プロフィール


マーヴィン岡崎
有限会社マーヴィン 代表取締役
プロフィール
東京下町生まれの下町育ち
20代の頃、チーフまで務めたパティシェの職を捨て、死ぬ覚悟でロッククライミングを本気に取り組む
そのときに窓拭きの仕事と出会いました。
窓拭きの仕事で生計を立てながらクライミングにのめり込む。
その後、自分が目指してたクライミングも、ある程度納得のいくところまではやりきりました。
そんな時のある岸壁を登りきった時に、ふと自分の心に、やりきった(出し切った)感情が沸き、急にモチベーションも下がってきました。
その時に、これ以上クライミングを続けていたら死に近づくだけだと気づき(だんだんとより危険で困難な岸壁に挑むため)、本格的なクライミング活動からは離れ、今度は社会の壁と戦う道へ進む決心をした。
現実社会での柱を持つために家族を作り、仕事に集中した。
その後、自分の考える窓拭きを追求してみたい思いが強くなり独立(1996年)、有限会社マーヴィンを立ち上げ現在に至る。
そもそもクライミングを始めたのは、自然が好きで危険なことが好きだったのですが、自分の可能性や自分の存在価値をクライミングを通して試してみたかったのです。
自己探求や未知なる力(存在)を感じたかった思いがありました。
「生きるとは何か?生き抜くとは何か?自分の生きてる意味とは?」
生とは、死を意識することで感じられることが出来ると思っています。
この死を意識する環境を作り出せたのがアルパインクライミングだったのです。

MARVIN Co.,Ltd

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