December 13, 2008

  信じきってしまうことの怖さ・・・3

窓拭き

信じきってしまうことの怖さ・・・3


ルベルソ下降3

今日は、久しぶりにロープを洗濯しました。ロープも心もたまには綺麗にしないといけませんね(笑)

さて、信じきってしまうことへの怖さと題して、信じきってしまうことの裏にどんな怖さ(危険)が潜んでるのかを、技と心の両方の側面から考えてお話ししていきたいと思っています。今回はそのパート3です。
前回に引き続き、下降器のお話しです。

前回までのお話しも一緒にご覧いただけたらより解りやすくなると思います。
前回パート2記事はこちらから
パート1記事はこちらから

ルベルソは、セルフブレーキングモード(オートロック機構)が働く機能を持ったビレイ・下降器です。
説明すると、クライミング中にセカンドやサードクライマーが墜落した場合、自動的にロープがロックして墜落を止める機能です。
セカンドやサードのビレイで使ったら、便利そうだなぁーって思います。

下降器として使用した場合は、その向きでスピード(下降スピード=摩擦)が変わります。(下記写真参照)

ルベルソ下降2
ノーマルポジション(スロー)

ルベルソ下降1
ファーストポジション

ルベルソは、穴が大きいですから、ロープも通しやすいですね。
これなら硬くなったセミスタティックロープでも通しやすいし、またロープの滑りも良いですよね。
だからか、セミスタを使ってる方はルベルソを使用してる方が多いのではないでしょうかね。

前回記事パート2で説明したとおり、この写真にあるルベルソ(現物です)は、とある有名女性窓拭き職人がつい最近まで使っていたもので、その期間は1年半になります。
たまたま現場が一緒になったときに見つけたんですが、その削れ方のすごさにビックリしたんですね。
これは是非ともブログ読者の方にも見てもらい、一緒に考えた方が良いのではないかと思って、取り上げてみようと思いました。

ルベルソ斜め上から 
これがその削れたルベルソです(他の写真は前回記事にも載せてますのでご覧下さい)

ナイフの用に尖っていて、指で触ったらスパッと切れそうなほどでした
試しに、コンビニ袋の柄の部分をそこ(ナイフの刃のように削れた部分)に当てちょっと擦ってみたら、案の定スパッと切れてしまいました!
それではと、次に細引きで試したところ、これも見事に切れてしまいました
このテストの模様は次回で取り上げてみようかと思います。

このように特定な商品を取り上げたら、反論・反発など、いろんなことを言われたり思われたりして、自分には損することかもしれないですが、黙ってただけでは進歩も成長もないので、批判を受ける覚悟で思いきって記事にしてみようと思いました。

僕は、こういう生命に関わる情報は、共有しないとダメだと思っています。
安全は、タダで買えないのは理解してます。現実問題、お金もかかるし、お金を生み出すものにもなります。また逆に失う元になる怖さも秘めています。
これは何も商品そのものの費用だけではありません。教育や学習も必要です。そのための時間もタダではありません。

今まで、このての話しはタブーのように扱われてきました。
こうして僕がブログを通して話しをしたり、このようなやり方も正解じゃないのかもしれません。
でも自らを信じて、また共感して下さる方がいることも信じて、弱い自分を閉じこめて頑張ろうと思いました。

持ってる情報を出し合うことによって、問題を共有することができるのではないでしょうか。
これからは、もう会社単位だけではなく、個人個人が情報を共有していく時代ではないかと思います。
そのことで、全体も進化し、新しいものも生まれてくるのではないかと思っています。

生意気に聞こえたら、すみません。これは自分自身にも言ってることでもあるんです。僕自身が、自己を見つめ直し、自分自身を奮い立たせ、頑張れる元(エナジー)にもなるのです。

今日はこのへんで・・・次回に続きます



marvinjp at 18:49コメント(3)トラックバック(0)道具・装備  
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コメント一覧

3. Posted by 神童   January 08, 2009 22:25
僕の視点からなんですが、信じきる云々より、経験者だったら、「使ったらやばい」みたいな切り替えがあると思います。気付かない経験者って、はっきり言えば、初心者なんだと考えてます。業界長いからプロ!と言う考え方から一掃しないと根本的解決にはいきませんよね。
皆様で、プロで有るべき条件みたいなのを、意見交換しませんか?
2. Posted by ugen   December 23, 2008 15:43
はじめまして、ugenと申します。

鋭利になったルベルソ、初めて見ました。磨耗が進むとこん
なことになるのですね。

しかし、窓拭きのように、一日の下降距離がとても多い職種
の場合、ルベルソ、ATC、エイト環のような損耗しやすい下
降器を使うより、STOPのように損耗しやすいパーツを単体で
交換し末永く使えるようなもののほうが適しているのではと
考えているのですが、なにか理由があるのでしょうか?
1. Posted by 茂   December 23, 2008 00:45
まだ大丈夫、今日はとりあえずと交換を先延ばしにしたり、
切れるわけ無いとか壊れるわけ無いと信じきって使用してい
る道具は確かにあります。そのぼんやりした道具の交換時期
や磨耗した道具の強度などは個人レベルではなく業界全体で
考えなくてはいけないと思います。

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プロフィール


マーヴィン岡崎
有限会社マーヴィン 代表取締役
プロフィール
東京下町生まれの下町育ち
20代の頃、チーフまで務めたパティシェの職を捨て、死ぬ覚悟でロッククライミングを本気に取り組む
そのときに窓拭きの仕事と出会いました。
窓拭きの仕事で生計を立てながらクライミングにのめり込む。
その後、自分が目指してたクライミングも、ある程度納得のいくところまではやりきりました。
そんな時のある岸壁を登りきった時に、ふと自分の心に、やりきった(出し切った)感情が沸き、急にモチベーションも下がってきました。
その時に、これ以上クライミングを続けていたら死に近づくだけだと気づき(だんだんとより危険で困難な岸壁に挑むため)、本格的なクライミング活動からは離れ、今度は社会の壁と戦う道へ進む決心をした。
現実社会での柱を持つために家族を作り、仕事に集中した。
その後、自分の考える窓拭きを追求してみたい思いが強くなり独立(1996年)、有限会社マーヴィンを立ち上げ現在に至る。
そもそもクライミングを始めたのは、自然が好きで危険なことが好きだったのですが、自分の可能性や自分の存在価値をクライミングを通して試してみたかったのです。
自己探求や未知なる力(存在)を感じたかった思いがありました。
「生きるとは何か?生き抜くとは何か?自分の生きてる意味とは?」
生とは、死を意識することで感じられることが出来ると思っています。
この死を意識する環境を作り出せたのがアルパインクライミングだったのです。

MARVIN Co.,Ltd

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